万葉草ファーム/日本茜栽培

日本の伝統染料植物 日本茜の栽培

魏志倭人伝に記された茜染の絹

魏志倭人伝(ぎしわじんでん)って、確か学校で習った覚えがあるのですが、ほとんど忘れてしまいましたのでGoogle先生で勉強し直しました。

中国古代の有名な歴史書に「三国志」があります。
三国志は、魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)という三国が争っていた三国時代(222年~280年)の様子が記述された歴史書です。
そして、三国志の中で魏の国について書かれたものが「魏志(ぎし)」であります。

当時の中国や朝鮮では日本を「倭(わ)」と呼んでおり、そこで暮らしている人間(日本人)を「倭人(わじん)」と呼んだそうです。
そう、魏志倭人伝とは、魏の国について書かれた書物の中の倭の国の人について書かれている部分ということなのです。

つたない説明ですみません・・・

さて、ここからが本題となります。
魏志倭人伝は、文字数にして約2000字程度ですが、倭の国について知ることができるとても貴重な文献なのです。
なぜ貴重なのでしょうか?

答えは、当時の倭の国(日本)では、文字が無かったためです。
文字が無いので出来事などを記録しておくことができなかったため、当時の日本の様子を知る手立てが残されていないのです。
そこで、魏志倭人伝が注目されることになるのです。

魏志倭人伝には邪馬台国や卑弥呼などのことが記されています。
卑弥呼は魏の国の王に貢ぎ物を持たせて使いを送っています。
その貢ぎ物のひとつに「絳青けん(こうせいけん~深紅色と青色の薄絹)」というものが記述されていますが、この「こうせいけん」とは、茜で染められた絹なのです。

弥生時代から始まっている茜染めの技法を更に高め、大事な外国への貢物となるほど日本茜は染料植物として貴重な存在だったんだろうと私は考ます。

ちなみに魏志倭人伝に記されている邪馬台国の場所は、今でも論争が繰り広げられ場所がわかっておりません。
日本史の三大ミステリーのひとつとも言われています。

魏志倭人伝イメージ画像